電車に揺られて
実家を出て、一人で電車に乗って行く。
持ち物は、最低限にとどめて
片道切符を購入し
駅のホームで電車を待つ。

次来た電車に乗ってみる。
これに乗れば、どこまで行けるだろうか?

電車に揺られてぶらり旅。

周りの席には、親子連れに学生、おじいさんとおばあさんのカップル。
平日という事で、人数は少なめ。

それも、時間が経つと共に徐々に減っていく。

しばらく、外を眺める。
色んなものが、高速で目の前をすり抜けていく。

汽笛が鳴った。

どうやら終点。

ここはいったいどこだろうか?
俺はどこまで来れたのだろうか?

ふと周りを見回す。

色んな人種の人間がいる。

俺はあの家から出てきて走り出した。
一体いつになったら終点に着くのだろうか。

言葉も通じない、生活形式も違う。
だが、景色だけはどこにいても綺麗だった。

朝日が昇り、粉雪が降る。

おもえば遠くへ来たものだ。

吐く息は白く、足取りも重く。

だが、踏みとどまる事はなく次の列車に乗り込んだ。

          



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