そろそろ、一週間といったところか・・・

ツータングは小さくつぶやいた。

「おい塚田。飯はまだか?」

「まだですよー。もう少し待ってくださいね。
 とっておきのチャーハン作ってますから♪」

あれの名前は塚田。
見てのとおりちょっと料理が上手い男子高校生だ。

「とっておきかどうかは知らんが、お前のチャーハンは食いあきたよ。
 他にもっとレパートリーは無いのか?」

「他にですかー?
 野菜炒めとか、カレーとか簡単なのはありますけど
 チャーハンが一番絶品なんですよ!」

どうも、塚田はチャーハンに絶対の自信を持っているらしい。

「まあ、別に不味いわけじゃないからいいんだがな。」

どうも、ここに篭ってから同じ食事ばっかりしてるからな。
さすがに飽きがきてるのかも知れないな。

「まあいい。さっさと作れ。
 樹の分も忘れずに作っておけよ。」

「わかってますって〜。」

ジュージューとうまそうな匂いが立ち込める。

「塚田。明日はチャーハン以外。
 できれば、和食で何か作ってくれ。」

「了解しました〜。
 チャーハン3丁!上がりでーす。」

塚田が出来たてのチャーハンを持ってくる。
皿は三枚。俺と塚田と樹の分だ。

「まずは、樹の分を持っていくか。
 塚田。トレイはどこだ?」

「ここですよー。
 チャーハンだけじゃ味気ないんで、スープもつけてみました☆」

「なかなか美味そうだな。
 これ、俺たちの分もあるのか?」

「はい!たっぷり作ってありますんで、お好きなだけどうぞ♪」

「よし。じゃ、塚田は飯の準備をして待ってろ。」

「了解でーす。」

トレイを片手に席を立つ。
目指すは、樹を閉じ込めている部屋だ。

あいつは、まだ俺が飯を届けている事もわからないんだろうな。

だが、力を使いこなせるなら俺よりも強くなるだろう。
今からあいつの未来が楽しみだ。

あいつからしたら俺たちは、敵以外の何者でもないんだろうがな。

ドアを開けて部屋を出て行く。
そこには、ツータングの姿はすでに無かった。


          



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